
洗濯ものを干す場所。
ここ西成では、それも自由だ。
問題:
写真の場所に住んでいたとする、隣人がこの洗濯物の干し方をしていたらあなたならどうする。
答え:
命が惜しければ、そっとしておく。
この地域で一般常識は通用しない。
そんな西成で、昔から美味しいコーヒーを提供しているお店がある。

大阪のビジネス街でよく見る丸福珈琲店、その丸福珈琲の「起源」となるお店である。
西成は喫茶店の数がかなり多く、どれも老舗の雰囲気を放っている。
その中でも昭和9年創業の「伊吹」は古参ではないだろうか。

店内入って右を向くと密な空間が広がっている。
煙草の吸殻が床に転がっているのもこの店ならではだろう。

左はすぐに店主の巣がある。

カフェオレを注文。
私は、コーヒーがあまり好きではない。
感想は控えさせていただく。
このお店は、灰皿がない。
初見客は戸惑い驚くであろう。
大阪ではたまにある、床ポイスタイルの店だ。

同席していた友人は東京育ちで最後まで心配そうに床に煙草を捨てていた。
初見客には、もう一つこの店の気になる点が生まれる。
トイレだ。
先程の2枚の写真が店内の全てであり、トイレなんて余地は存在していない。
安心してほしい。
トイレは外に存在する。

読みにくいが、トイレと書かれているに違いない。
西成を歩いていて、「これ何の扉だ」と感じたらトイレで間違いない。

扉を開けるとそこには必要最低限の設備が整っている。
トイレットペーパーホルダーがなく、便器ブラシにトイレットペーパーが触れてしまっている。
この街でそんな細かいことを気にしてはいけない。

このトイレの最大の謎は手洗い場にある野獣の口である。
お風呂とかならまだしも、なぜこんなきったないトイレに・・・

帰り際、西成のシンボルである公園前を通ると、明らかに何かあった風のジュリエッタ発見。

こんな悲しい車があるだろうか。
立駐放置ならよく見るが、西成のコアな部分に放置されるなんてあまりにも可哀想だった。
コーヒーショップ伊吹
〒557-0002 大阪府大阪市西成区太子2丁目4−13
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