前回までは⇒「術後-1日目」
私は、とある古いビルの中にあるメンズクリニックの前にいた。
昨日の帰路、確かに仮性包茎であることを恥じたわけだが、
一晩、寝たらそのテンションではなかった。
メンズクリニックの前で熟考した。
「大人だから予約に間に合うように来たものの、もうええかなぁ・・・」
「包茎治療って冷やかし多そうだし、病院側も飛ばれるの慣れてそう。帰ろうかな~」
そう思ってたら、予約時間を一分過ぎていた。
とりあえず、入口を入った。
受付にヒゲのおっさんがいた。
もう、帰りたかった。
入るとこ間違えた感じで、回れ右した瞬間。
ひげおじ「虎さんですか?」
虎「ヒエッ・・・」
カウンセリングルームに通された。
数秒後、明らかに小物っぽいおっさんが現れた。
愛想は良いが、RPGの街にいる商人っぽい感じだ。
小物おじ「今回は、包茎手術ご希望とのことですが、悩んでるんですか?」
虎「べ、別に・・・」
小物おじ「悩んでるから今日来たんじゃないの?」
虎「いや、ノリで・・・」
小物おじ「ノリって・・・笑 本当はいつから悩んでんの?」ニヤニヤ・・・
小物おじは、私が陰キャのコミュ障であるかのような対応をとってきた。
もう包茎はどうでもいい、こいつ(小物おじ)とは決着をつけると心に決めた瞬間だった。
虎「いや、だから、ノリで来た。」
小物おじ「ノリですか笑 今回は、環状切開術ご希望で?」
虎「やるなら、それで。」
小物おじ「確かにこの術式なら全込み45000円とお安いんですがね、他にもじゅつし・・・」
虎「それでやるか、やらずに帰るかの2択」
小物おじ「虎さん~、焦らないでくださいよ。後悔してもやり直せませんからね?説明聞いてからね?」
虎「・・・」

~説明後(金額の高い術式がいかに良いかと言う話)~
小物おじ「・・・と言うわけなんですよ。どうされますか?」
虎「なるほどねえ。なら、やっぱり安いやつで。」
小物おじ「虎さんね、説明した通りですから、金額で選んじゃいけませんよ。」
虎「そうですか~、安いやつで。」
小物おじ「虎さんが70代のお客様であれば、ここまで引き止めません。ですが、見るからにまだお若い。」
虎「なるほどねえ。では安いやつで。」
小物おじ「虎さん、タトゥーと同じですよ!安いだけで選ぶのは、若気の至りです。将来後悔します。賢明なご判断を。」
虎「うまいこと言いますねぇ。安いやつで。」
小物おじ「見た目がツートンになりますよ!」
虎「ツートンが良いんです。」(真顔)
小物おじ「ツ、ツートンが良いんですか?(笑)」
虎「傷が治ったら、話のネタになるでしょう。友達に見せびらかしますよ。ツートンのがおもしろいでしょう。」(真顔)
小物おじ「友達が面白がるから、でやっちゃいけない。これはデリケートな話ですよ。」
虎「デリケートだからおもしろいんでしょうが。」(真顔)
小物おじは、諦めた表情をした。
小物おじ「今からやって帰られますか?」
「え!今!?」
と思ったが、小物おじと死闘を繰り広げアドレナリンが出ていた。
勢いで、OKした。
これには、小物おじも驚いていたし、私自身も驚いていた。
数分後、同意書を書き、手術室に通された。。。
続く・・・

